Research Performance
研究実績
臨床研究「眼科画像検査における画像鮮明化の有用性の検討」について – 治験・臨床研究
筑波大学附属病院眼科では、標題の臨床研究を実施しております.
本研究の概要は以下のとおりです.
① 研究の目的
近年,様々な画像データに鮮明化処理を行なって画像を見やすくする技術が進歩してきており,これらの技術が医療分野への応用が期待されています.本研究では,眼科で日常的に行なっている様々な画像検査において,画像鮮明化により病変検出率が改善するかなどを検討します.
② 研究対象者
2012年9月から2022年9月に,当院眼科で前眼部や眼底の写真や動画撮影,光干渉断層計検査等の画像検査をされた約10000例の患者.
③ 研究期間:倫理審査委員会承認後〜2026年4月1日まで
③ 研究の方法
まず,複数名の眼科専門医で元画像と鮮明化後の画像を読影し,全ての病変を検出します.その後,別の複数名の眼科医(非専門医・専門医)が元画像と鮮明化後の画像それぞれを一定時間読影し,病変検出率を算出し,元画像と鮮明化後の画像で病変検出率を比較します.また,読影した際の,画像の見やすさを10点満点でスコアリングして,元画像と鮮明化後の画像で比較します.
⑤ 試料・情報の項目
1. 前眼部写真,前眼部動画:診察時に撮影した,前眼部の写真と動画
2. 前眼部光干渉断層計検査:前眼部の断面図等の検査
3. 眼底写真,眼底動画:診察時に撮影した,眼底の写真と動画
4. 後眼部光干渉断層計検査:網膜等の後眼部の断面図等の検査
5. 眼底自発蛍光写真:特殊な波長の光で撮影した、眼底の蛍光をみる検査
6. 光干渉断層血管撮影:光干渉断層計を用いた血管撮影
氏名,生年月日,IDなどの個人情報を消去し匿名化した状態で,上記画像データを電子カルテ等より抽出し,研究に用います.
⑥ 試料・情報の第三者への提供について(該当する場合は記載)
第三者への提供はありません.
⑦ 試料・情報の管理について責任を有する者
筑波大学附属病院 眼科 病院講師 村上智哉
⑧ 本研究への参加を希望されない場合
患者さんやご家族(ご遺族)が本研究への参加を希望されず,試料・情報の利用又は提供の停止を希望される場合は,下記の問い合わせ先へご連絡ください.すでに研究結果が公表されている場合など,ご希望に添えない場合もございます.
⑩ 問い合わせ連絡先
筑波大学附属病院:〒305-8576 茨城県つくば市天久保 2-1-1
所属・担当者名:眼科 担当:村上智哉
Tel; 029-853-3148 (平日9~17時)
Fax; 029-853-3148