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Residency Training Programs

研修制度

大学院について – 先輩の声

村上智哉 入局5年目

大学院について筑波大学人間総合科学研究科博士課程2年目の村上智哉です.大学院についてこちらに書かせて頂きます。

まず,私の自己紹介からさせて頂きます.2012年に筑波大学を卒業後,筑波大学附属病院の初期研修医を経て,2014年に筑波大学眼科へ入局しました.最初の2年間は大学病院で眼科診療の基礎を教わり,3年目に水戸済生会病院へ赴任しました.水戸での1年で多彩な手術を経験させて頂きました.そして4年目から大学院生として大学病院に戻ってきています.私は,現在アカデミックレジデントとして大学院に籍をおいています.アカデミックレジデントとは,レジデントに在籍しながら大学院で研究をするという筑波大学独自のプログラムです.4年の在学期間のうち,1年はリサーチイヤーというベッドフリーで研究に専念する期間があり,ほか3年は通常通り臨床をしながら研究します.私が大学院に入学するか迷っていたのは眼科3年目のときで,色々な手術もできるようになり,臨床が充実してきたときでした.しかし,同時に大学院に行って研究もしてみたい,という思いもありアカデミックレジデントとして大学院生活を送ることを決めました.

初めの1年目がリサーチイヤーでした.大学院での生活は,実験をしたり,授業(オンラインのものが半分ぐらい)を受けたり,普段腰を据えて読むことのできなかった本を読んだりといった感じです.臨床をしながらだと,調べたいと思ったことをとことん調べたり,臨床とは直接関係しない教科書や本を読んだりする時間はなかなか取れなかったので,この1年で興味を持ったことを勉強できる時間が取れて本当に良かったと思います.研究は,岡本先生と星先生と共にハイドロゲルを用いた人工硝子体の開発や,ハイドロゲルを用いた新規のドラッグデリバリーシステムの開発をテーマとして行なっています.また,これら並行して大学の外来を週に1-2コマ,外病院の外来も週に2コマほど診療していたため,臨床経験も続けて積むこともでき,専門医試験も同期と一緒に受験し,無事に合格することもできました.2年目からは外来や手術などの臨床業務をする傍ら,その合間に実験をしています.前年よりハードになり辛い面もありますが,臨床の面でも成長することができ達成感,充実感は強いです.

あまり一般的な大学院生の生活ではありませんが,研究も臨床もしたい,という方の参考になれば幸いです.もちろん,がっつり基礎研究をやっている先輩達もいますので,なにか聞きたいことがありましたらお気軽にお問い合わせ下さい.最後まで読んで頂きありがとうございました.